初めて楽器屋に行った話

今日人生で初めて楽器屋に行った。
梅田のNU茶屋町F5にあるイシバシ楽器である。
私はこの自粛の期間で色々と始めたことがあるのだが、音楽を始めたこともその一つである。
ベースを買ってそれを毎日1〜2時間は練習するという生活をこの2ヶ月弱の間継続している。ベースの話については今後どこかで触れていけたらと思う。
今回はその音楽を始めて2ヶ月が経ち、楽器屋に行った経緯やそこであった出来事などを話していきたい。

まず、楽器屋に行った目的として、買う目的があったから行ったのであって、ただ何の目的もなく行くような馬鹿な男ではない。目的がなければ動くわけもなく、またなんの根拠もなしに結論付けるのもどうかと思う、絶対的理論主義者であり、ミステリーやSF、都市伝説など、そういった類のものについて一切の信仰心は決してない。私はそういう人間である。
話を戻そう。
楽器屋では沢山の音楽の機材などがあるのだが今回私が目的としていたのはインターフェイスという機材であった。
この機材の用途として、簡単に説明するとギターやベースなどの楽器から音を入力し録音することが出来ることや、その録った音をスピーカーで出力することが出来たりと音楽をする上で非常に重要なポジションを担う機材である。特に私が買う決め手となった理由としては音楽をする中で曲作りなども行く行くはしていきたいという思いからこの機材が必要不可欠であった。

楽器屋に入り、店員さんに商品のことについて聞くと、丁寧に教えてくださった。しかし、在庫を聞いたところコロナウイルスの影響で在庫が一切ないとのことだった。
私はどうしても今日買う覚悟が出来ていたので、店員さんにその旨を説明し、他の店舗にないかや周辺の楽器屋さん、ネットなどでもう一度確認してなければもう一度来てくださいということで、その店を後にした。
店員さんもあーは言っていたけど、流石に梅田のどこかにはあるだろう。
しかし、私の考えは甘かった。他の店舗でも取り扱っておらず、周辺の楽器屋や家電製品店など、行く店行く店に入荷未定の4文字が書かれていた。
仕方がないので、再入荷を待つためにイシバシに手続きをしに戻るとネットで調べてくださった。
たが、その価格に驚愕してしまった。なんと、実際の価格の2倍の値段で売られているではないか。現時点でこの値段であるということは、この後もっと高騰するであろう。
入荷するまで待つにしても生産工場が中国にあるため、時期は未定であり、早くても8月になるとのこと。絶望的だった。
肩を落としていたその時、一筋の光がさしたた…。

担当の児玉さん「実はですよ、大きな声では言えないんですが…」

その内容は…、店頭に置いてある見本の商品で良ければ購入ができ、さらに値段も通常の値段よりも20%ほど値引きされた値段で購入できるという前代未聞の提案をしてくださった。
私は言うまでもなく即購入。ラスト中のラスト。こんな奇跡は他ではなかなかないだろう。普段奇跡など信じたことはないが、今回ばかりは信じざるを得ないそんな出来事であった。
また、店員さんの対応に関しても本当にすごいものだなと感じた。こんなにも気持ちのいい接客は正直見たことがない。
本当に好きでこの仕事をしているというのが伝わってきた。

購入後最後の最後まで、丁寧に見送りまでしていただき、商品を手渡しで受け取った。
十分すぎるほどの満足感と高揚感、そして、期待を胸に、
今日から頑張ってDTM始めます!頑張ります!
そう心に言いながら帰路についた。
そして、家に帰り配線をやっているのだが、ややこしすぎて、私には難しすぎるという第二の壁にぶち当たっている。

もう一度奇跡起きねぇかなぁ…

人生そんなに甘くはないという事を学んだ1日であった。